都立高入試の英語スピーキングテスト、なぜ必要? 東京外国語大が「しゃべって初めて分かる」と力説すること [東京新聞 より]♪

2023年11月1日 06時00分】

 東京都教育委員会が公立中学3年に実施し、都立高入試に活用する英語スピーキングテストの第2回が11月26日に実施される。英語の「話す力」は今、なぜ必要なのか。2019年からスピーキングテストを入試に導入している東京外国語大(府中市)の篠原琢副学長(教育、入試担当)は「英語を積極的に使ってほしいというメッセージだ」との思いを語った。(三宅千智)

◆篠原琢副学長「とにかく発話し、自己表現すること」

「英語は世界の共通語。言いよどんだり言葉を探したりしながらでも、とにかく発話をし、自己表現することが大切」。10月中旬に同大で取材に応じた篠原副学長がこう話した。スピーキングテストを受けて入学した学生からは「英語を学ぶモチベーションになった」という意見が寄せられたという。
 同大は14年からスピーキングテストの導入に向けて検討を始めた。23年度から都教委のテストの運営事業者となる、英国の国際文化交流機関「ブリティッシュ・カウンシル」と17年に協定を結び、独自のスピーキングテスト「BCT-S」を共同開発した。
 19年2月、約100人が受験した国際日本学部の一般選抜(前期試験)で初めて実施。同学部は留学生も多く、授業の半分以上を英語で進めている。21年にパソコンからタブレットに切り替わり、22年2月の試験から対象を全学部(約1500人)に拡大した。

◆隣の人の声が聞こえても影響なし

テストは約12分間で、大問が4つ。写真の内容を英語で説明したり、「あなたが過去に挑戦したこと」などの抽象的な問いに答えたりする。採点は世界約60の国と地域に在住するブリティッシュ・カウンシルの試験官が担当し、数日のうちに結果が返送される。

:<以降は東京新聞 TOKYO Web でお読みください>

2023年11月1日 06時00分

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